そこの理美容師さん… 貴方のサロンではどんなシャンプーを使っていますか?どんなシャンプーをお客さんにオススメしたり販売していますか?
今回は理美容師さん達がサロンで使ったり、お客さんにオススメしたり、販売したりするシャンプーやトリートメント・アウトバストリートメント等についてのお話です。
昭和の時代の美容院ならね、お店で使用する物は業務用のやっすい石油系シャンプーでガシガシ洗ったりしてましたが… さすがに令和の今ではそんなサロンも少ないはず…
現在ではオーガニックや天然?植物性?が売り文句のアミノ酸系洗剤を使ったマイルドシャンプーにヘアダメージ修復を主体にした栄養成分?やツヤサラ皮膜成分がたっぷり含まれたトリートメントやコンディショナーが多いのかな?
それって、プロの理美容師として本当に正しいセレクトなのかな?
マイルドシャンプーにツヤサラトリートメント
今から40年近く前のバブルと言われてた頃… ワンレングスカットにストレートやソバージュパーマが大流行してた昭和の終わりぐらいに美容業界に衝撃的なモノが登場します…
資生堂さんが発売したシリコン被膜コート剤『キューティクルコート』です!
たったの35mlで1,800円です… 当時としては超高級品ですし、1〜2滴でツヤサラで枝毛もくっつくという衝撃的な売り文句で洗い流さないタイプ(アウトバス)のトリートメントを世の中に広めた画期的な商品でした。昭和の時代に シリコンで被膜コーティングですからね!
このキューティクルコートの登場でアウトバストリートメントだけでなく通常のシャンプー後に使うトリートメントたちにもシリコンやカチオン系ポリマーなどが配合されるようになり ツヤサラ被膜系 が主流になったんですよね!
そしてちょうど同じ頃に指定成分無添加や無香料・防腐剤不使用とかのアミノ酸系の洗剤を使用した洗浄力のマイルドなシャンプーも登場したんですよね。
マイルドシャンプーにツヤサラ被膜トリートメントの登場です!
その後に起こるヘアカラーブームより前のワンレングスカットやソバージュヘアでボリュームを抑えたかった当時の日本人の髪にはバッチリ相性が良かったんですね。
昭和61年〜のバブル経済の時代に流行ったワンレンorソバージュにはマイルドシャンプーに被膜トリートメントがピッタリだったのです。
ただ、それから髪型の流行ってのは徐々に変化していきますが…
シャンプーやトリートメント、ヘアケア商品は「マイルドシャンプー&ツヤサラトリートメント」この時代から ほぼ変わってなかったりしますね(驚)
平成になってからはワンレングスカットにも少しづつレイヤーが入りシャギーカットなど動きを出すような髪型が多く登場してきて『カリスマ美容師』ブームも来ちゃいました。
24歳/半人前/若造美容師独立する!
筆者は昭和63年に24歳でヘアスタイリストとしてはほぼデビューしたて程度の腕前で、しかも独立前はメーカー勤務でインストラクターや薬剤開発のお手伝いをしててサロンで仕事してなかったのでお客さんゼロというかなりの悪条件でサロンをオープンしました。
ま〜当時の頃を振り返って「若気の至り」とよく言ってますが…(笑)自分で言うのもなんなんですが、かなりの下手くそ美容師だったと思います。カットなんかも「しんびよう」や川島文夫先生の著書やビデオで見て練習しただけの全くの自己流でしたしね。
でもね、結婚して長女が生まれたばかりで生活かかってましたからね〜下手くそなりに一生懸命でしたし美容師としてもまだまだ中途半端な半人前だったので色々と工夫してました。
たとえばね… オープン当時はまだ美容室でカウンセリングという事はしてなくてね、お客さんが来店したら、いきなりすぐにシャンプーしてからセット面に通してから「今日はどうしますか?」って聞くのが普通だったんですよね。
サロンOPENしたての頃お客さんに言われたんです…「この横髪の部分のクセや膨らみ方が気になるんだけど、髪がシャンプーされてて濡れてるから上手く説明出来ません(涙)」
あ〜 なるほど! そりゃそうだ!
その日の次のお客さんから、来店したらいきなり髪を濡らさないでシャンプーしないでそのままセット面に通してお客さんの希望や悩みを聞く事にしたんですね。
これが今ではどこのサロンでも普通に行ってる カウンセリング ですね♪
それから数年後、キムタクがビューティフルライフしてた頃… カリスマ美容師ブームに乗り2店舗目もオープンさせスタッフも10名ぐらいに増えた頃にはこんな事もありました…
当時はちょいレイヤー・シャギーカットが多く、ロールブラシでブローしてました。
するとお客さんにこう言われました…「家ではそんなブラシで上手にブローなんて絶対に出来ないからね〜明日から全く違う髪型になっちゃうんよ(涙)」
あ〜 なるほど! そりゃそうだ!
って事で次の日の朝、サロンにあるロールブラシを全て燃えないゴミに出して、それからデンマン・スケルトンブラシと手櫛以外使用禁止のヘアサロンになりました(笑)
お客さん自身で再現できる髪型しか作らないと決めました♪
カット技術なども全くの独学だったのが逆に良かったのか?美容師的な常識に囚われないで素人目線、お客さん目線で自分でスタイリングできる髪型に特化することができました。
サロンオープン前はメーカーさんで薬剤開発のお手伝いをする仕事だったので薬剤関係知識はありましたが、若い頃に指名のお客さんも全くいないのに独立しちゃったという自信の無さから出来たお客さん目線の発想だったんですね。
サロンのお客さんが先生でした…
筆者はちょうどカリスマ美容師ブーム真っ只中の世代でお店はかなり忙しかったです。ゼロから独立して10年ぐらいしたら5店舗でスタッフも30名ぐらいになってました。
ポリシーは変わらず「自分で再現できる髪型!」月間300名以上の指名のお客さんを担当してましたのですっごく勉強できましたね〜。当時人気の髪型は、もう現在と同じような感じで重たいワンレングスなどはほとんどなくレイヤーや削ぎの入った動きのある感じだったし、大半の方がパーマをかけてましたし、カラーリングやウィービング等も一般化してました。
その頃は筆者も30半ばで自己流カットも試行錯誤を繰り返しそれなりに確立してたし、薬剤や毛髪の知識だけは一流だったのでそれなりに再現性の良い髪型を作ってました。
で〜ここで、またまた重大な発見をしちゃったのです…
自分でスタイリングが上手く出来ない理由がお客さん自身のスタイリングに問題がある!
そこで、まずはお客さんの普段のスタイリングのやり方をしっかりとカウンセリングしてそのお客さんのスタイリング方法でも再現可能な髪型を提案して作るようにしたり、スタイリング方法を徹底的にお教えするようにしたのです…
それでもまだ、上手く自分でスタイリング出来ない人もいました(汗)
そういう方の多く原因は 使うスタイリング剤やヘアケア剤 にあったのです!
たとえば少し柔らかい髪質の方がふんわりする髪型にして、スタイリング剤として軽めのワックスをお勧めしたとして、そのお客さんが重ために仕上がるワックスを使っちゃったらベタ〜ってしちゃいますよね!?
その髪型に合わないスタイリング剤を使うと自分で再現出来ないのです!
そこで、再現性の良い髪型を作るためにお客さんにスタイリング剤を指定して… たとえばカットしたての2週間はこの程度の量で2週間以上経過したら髪が伸びるので少しづつ使用量を減らしたりつけるタイミングを変えたりなどのアドバイスをするようにしました。
ここまで来て… もうひとつ大切なことが出てきました…
マイルドツヤサラのシャントリではダメでした!?
再現性の高いヘアスタイルを作るには的確なカットやパーマをして、お客さんにスタイリング方法やスタイリング剤やその使用方法をお教えする。ただこれだけでは不完全で…
ほとんどの方が毎晩使用する シャンプーやトリートメント にも大きな問題がありました!
そうです… パーマやカットやワックスなどのスタイリング剤は随分と変化・進化してたのですが、毎晩使用するシャンプーやトリートメントは昭和のワンレン時代から変わらずマイルドシャンプーにツヤサラ被膜トリートメントが良いとされてたんですよね…
特に女性の場合はドラックストアで自分でシャントリを選ぶ時に同じような価格なら絶対に「ダメージヘア用」の被膜ベッタリ重ためシャントリを購入しますしね(汗)
マイルドツヤサラなシャントリでは重たくてべっとりしちゃいます(涙)
いくら手入れのしやすい再現性の良い髪型を作って、そのスタイリング方法もお教えしても、ベースになる髪の毛自体がワンレン時代の被膜べったりシャントリのせいで台無しに…
昭和からほとんど変わっていない重たいマイルドシャンプーにツヤサラ皮膜トリートメントでは対応できなくなっていたのです。
再現性の良い髪型を作るには…
- 髪質やクセ、ダメージに合わせた的確なカットやパーマなどの美容技術。
- お客さん自身での正しいスタイリング(ブロー、セット)のやり方や家庭で使用するスタイリング剤や使用量、使用するタイミングなど。
- 重たい被膜(皮膜)などで、そもそもの髪質・癖などを変えてしまわないシャンプー・トリートメント・ヘアケア剤。
この3つがバランスよく出来るのが理想なんですね。
実際に現場で仕事をしてきた美容師だからわかるこの感覚… この時にすっぴん髪という言葉が登場しました。そしてすっぴん髪にするシャンプーとトリートメントを考え始めたのです。
再現性の良いカットのためのシャンプー&トリートメント
筆者は プロフィール にも書いてますが、サロンをオープンしても師匠である薬剤開発者の先生の実験検証のお手伝いもしてて、この頃はアイロン式の縮毛矯正の開発をしてたのです。
そしてちょうどその頃、縮毛矯正の強力なポリマー皮膜のダメージを軽減する為に研究開発していた皮膜除去に特化したシャンプーをオリジナル製作していました。
もしかして?このシャンプーをアレンジすれば縮毛矯正剤の被膜除去だけじゃなく普段使いに適した物になるんじゃないのかって事でオリジナルのシャントリを作ったんです。
そしたらね… これがバッチリでした。
ちゃんと洗えて、被膜を貼らない… すっぴん髪になれるシャントリ!
余計な物がついてなくて、重たくもないその人本来の髪の毛の「すっぴん状態」でカットする事で その人の癖や髪質にピッタリのカットがやりやすい。美容師的にカットがやりやすくて、再現性の良い髪型が作りやすいんです。
お客さんが自分でスタイリングしやすく再現性の高い髪型を作るには、マイルド&ツルピカシャントリじゃなく… その人の本来の髪に合わせたカットがやりやすい【すっぴん髪シャントリ】が適していたんですね♪
DO-Sシャントリは、 髪質・クセ・ダメージに合わせて再現性の良いカットがしやすくなるシャントリ なのです。
そしてすっぴん髪DO-Sシャンプー&トリートメントはカットだけではなく、理美容師さんが薬剤を使うメニューである、ヘアカラー・パーマ・ストレートパーマ(縮毛矯正)などにも大きな影響を与えていったのです…
ヘアカラー(毛染め)とすっぴん髪シャンプー
DO-Sでは毛染めでのヘアダメージ軽減のために、多分?国内では例を見ない『リタッチ塗布専用のヘアカラー剤』を作っていますが、このカラー剤には他社のヘアカラー剤と少し違う特徴が2つほどあります…
①色味はニュートラル1色だけだが、ブリーチ(脱色)が少な目なので褪色が少なくリタッチが継続しやすい。
②ヘアカラー剤に含まれる毛染めのダメージをあまり感じさせないための被膜【感触向上成分】がかなり少ない。
このリタッチ専用カラー剤にすっぴん髪シャンプーは髪・頭皮にこのような効果が期待できました。
☆ヘアカラーした髪の毛には?
ヘアカラーには髪の毛を傷めるアルカリ剤やオキシドールなどいろんな成分が含まれていて、それらの成分はヘアカラー後にシャンプーしても残留してしまいます。特に表面コートする【感触向上成分】が入ってるヘアカラー剤だと、悪い成分入れて蓋をしてるようなものなので、これらの悪い成分たちは長期間髪の毛に残留しやすいです。
これらの悪い成分が髪に残留してると髪を傷めます…
すっぴん髪シャンプーは毛髪に悪い残留薬物を早く除去しやすいのです。
☆ヘアカラーした方の頭皮(地肌)は?
ヘアカラー特に白髪染めを長年繰り返したお客様でよくある悩みが「髪の毛が細くなった、柔らかくなった、薄くなった!」「頭頂部に癖(うねり)が出てきた、切れ毛や抜け毛が増えた」など…
しかもこういう毛染めでのお悩みのある方に多いのが、頭皮(地肌)や毛根に優しいようにとオーガニックや無添加とかの頭皮に刺激が少ない優しいと言われるシャンプー愛用者が多いんですよね(汗)
ヘアカラー剤には頭皮や毛根にもとても悪い成分が多く使われていますし、被膜成分は頭皮にも付きますので髪と同じようにこういう悪い成分は毛穴や毛根に長期間残留して毛根を痛めつけて髪を細く・柔らかくしたり抜け毛を増やしたりするのです。
頭皮(毛根)に悪い成分をつける
↓
表面被膜でコーティング
↓
優しいシャンプーで落とし切れない
↓
長期間悪い成分が残留する
↓
細毛、軟毛、癖毛や抜け毛が増える
これがヘアカラーでの頭皮の悪循環なのです。
すっぴん髪シャンプーは頭皮・毛根に残留する薬物を早く除去しやすいのです。
パーマとすっぴん髪シャンプー&トリートメント
パーマの薬剤にはアルカリ剤や髪のケラチンを切断する還元剤とか界面活性剤など、いろんな毛髪に悪い成分が入ってますが、これらの成分はどうしても髪に残留してしまいますのでヘアダメージは増加してしまいます。
特に最近のパーマ剤には髪の傷みと感じさせないようにカチオン系ポリマーやシリコンなどの被膜成分が配合されていますので、より悪い成分が髪に残留しヘアダメージを増加させてしまいます。
そこで、ヘアカラーと同じですっぴん髪シャンプーを使うことでこういった 髪に悪い残留物質を除去しやすい です。
パーマ剤の残留成分を早く除去することでヘアダメージ軽減になります。
※パーマ剤の残留薬品を除去するだけでダメージがなくなる訳ではありません。
※DO-Sのパーマ剤には被膜成分はほとんど入っていません。
カールやウェーブをつけるパーマスタイルやアイロン(こて)やホットカーラーで巻いてスタイリングする髪型などの場合は、アミノ酸系のマイルドシャンプーや表面被膜たっぷりのツルツヤトリートメントを使用すると、重たくなって(オイル毛)上手くスタイリングできなかったり、スタイリングの持ちがとても悪くなったりします。
すっぴん髪シャンプー・トリートメントなら軽く仕上がるのでスタイリングがしやすかったり、持ちが良くなったりしやすいです。
縮毛矯正・ストパーとすっぴん髪シャンプー
うねりのある癖毛の方でもツヤサラのストレートヘアになれるのが売りのストレートパーマや縮毛矯正の薬剤にはパーマやヘアカラー剤などと比べてもかなり強力なカチオン化ポリマーなどの被膜が使われています。ですので、より薬剤残留が激しいです。
ストレートパーマや縮毛矯正をされた方こそ…
強い表面皮膜を一刻も早く剥がして… 髪の内部に残留した薬品を取り除くほうが後々のヘアダメージ軽減になると思います。
DO-Sの薬剤は全てすっぴん髪理論がベースです
ヘアカラー、パーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正などのDO-S(ドゥーエス)で作っている理美容師さん向けの薬剤たちは、髪の毛の表面被膜である各種カチオン系ポリマーやシリコンなどの【感触向上成分】を最小限の配合で作られてます。
被膜成分を少なくすることで、髪への薬剤残留を少なくしダメージ軽減、細毛・軟毛・抜け毛でお悩みの方には頭皮の残留が少なくなるように設計しています。
これらは全てDO-Sシャンプー&トリートメントから生まれた『すっぴん髪理論』がベースになっています。
すっぴん髪・素髪ヘアケア!ダメージヘアが変わる!現場で起きる事実♪