パーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正関連のよくある質問集です。

還元剤と酸化剤の薬剤の反応だけで行うのがストレートパーマ、還元剤でS-S結合を切断した時にストレートアイロンやブローなどで高温加温や形状変化をさせるのが縮毛矯正です。ストレートパーマはパーマ落とし程度であまり癖毛がストレートになりません。
コールドパーマは昔ながらの薬剤反応だけでかけるパーマで、デジタルパーマはデジタル機、エアウェーブはエアウェーブの機械を使用してかけます。

デジタルパーマ(デジパー)もエアウェーブも髪質やダメージ具合にもよりますが、2剤前に完全乾燥させてオキシの2剤を使用すると、濡れてる時と乾いた時のウェーブ差の少ないダレないしっかりカール、ウェーブになりやすいのが特徴です。
ただしデジタルクリープパーマや低音デジタルパーマなどの2剤前に完全乾燥させない場合はウェットとドライのウェーブ差は普通のパーマと同じぐらいになります。
筆者が理美容師さん相手の講習会でいつも言ってるのが「モノよりコトが大事!」です。DO-Sのパーマ液を使いこなすには、最初にすっぴん髪理論をよく理解しないといけません。そしてすっぴん髪理論を理解できたら… まず使用するのは『DO-SシャンプーとDO-Sトリートメント』です。そしてお次は2剤後に使う『DO-Sアシッド』です。
この3つが使いこなせるようになったら、1剤は昔ながらでみんな使い慣れてるチオグリコール酸で出来てる『DO-Sチオローション』シリーズかプリンとしたしっかりカールが出やすいシステアミンベースの「DO-SカールL』シリーズかを好みで使えばいいし、2剤は最初は過酸化水素水の『DO-Sオキシ1.5』で良いと思います。
DO-Sではスピエラ(ラクトンチオール)は廃盤になってます。代替え品はDO-S GMTになります。

数年前までは、さほどのハイダメージや細毛、軟毛とかでもない方でもスピエラやGMTを使用して新生部のリタッチ矯正などにも弱酸性の薬剤で行ったりしましたが、還元力の弱さを補うための水抜きアイロンでのビビリ毛等のトラブル増加や酸性のためオキシ2剤の酸化不足でのヘアダメージ等で現在では弱酸性縮毛矯正はあまり施術しなくなりました。
パーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正は髪の毛のタンパク質のS-S結合を切断して形を変えて再結合させます。でもある一定数は再結合が出来なくて切れっぱなしになってしまいます。このタンパク質(シスチン)の切断行為や切れっぱなしの結合がヘアダメージなのです。
パーマや縮毛矯正でS-S結合を切る1剤はアルカリ性が強いほどしっかりかかり、酸性になるほどゆるくなる特性があります。ですから酸性〜弱酸性の薬剤だと反応が弱く(優しく)なりS-S結合の切断量が少なく、かかりもゆるくなるのでダメージが少ないというだけで、もしも同じ強さでかけた場合は酸性でもアルカリ性でも同じだけS-S結合を切るし切れっぱなしで残るシスチンも同じようなものなのでヘアダメージはほぼ変わりません。
パーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正の薬剤が酸性でもアルカリ性でも髪が全く傷まない(ダメージレス)ということは絶対にありません。