ヘアカラーでの髪の傷みはなんで起こるの?ヘアダメージを軽減するには?

ヘアカラーでバサバサに髪の毛が傷んでしまった・・・

白髪染めからフッションカラーまで現代の日本人はなんらかのヘアカラーをされてる人が多いです。

そしてそのヘアカラーで髪が傷んで悩んでる方も非常に多いです・・・

ヘアカラーでの髪の傷みを改善する方法のコラム記事

ヘアカラーの種類

ヘアカラーにはも白髪を染める白髪染め・グレイカラーと呼ばれるものやフッションカラーとかおしゃれ染めと呼ばれる白髪を染めないヘアカラーがあります。
薬剤もアルカリ〜酸性カラーもあるし、今時なら塩基性、HCカラーにヘアマニキュアから天然のヘナなんてものまで沢山の種類があります。

日本人の場合、白髪を染めるグレイカラーでも白髪を染めないフッションカラーでも、ヘアカラーには大きく分けて ブリーチ(脱色)をするタイプとしないタイプの2種類があります。

①ブリーチをするタイプのヘアカラー

1剤と2剤を混ぜて使用する一般的によく使われてるヘアカラー剤。元々黒髪の多い日本人の場合は白髪染めでも自毛程度〜少し明るくする場合はこのブリーチするタイプのヘアカラー剤になるし、フッションカラーでも黒髪を明るく染めるためにはこのタイプの薬剤を使用しないといけません。

このタイプの薬剤には髪のメラニン色素を破壊するブリーチ(脱色)と色味をつける色素(染料)が一緒に入ってて、脱色しながら発色するという2つを同時にしています。

②ブリーチをしないタイプのヘアカラー

カラートリートメント、ヘアマニキュア、塩基性・HC染料カラー、天然ヘナなど基本的には1剤と2剤を混ぜないでそのままか水で溶かして使用するタイプです。ブリーチをしないので黒髪は明るくなりませんし、ブリーチをするタイプのカラー剤と比べると染まりも色持ちもかなり悪いです。
白髪染めの場合は白髪をしっかり染めると全体的には自毛よりかなり暗く染まり、明るめの色で染めると白髪が薄くしか染まりませんし、フッションカラーの場合は黒髪はそのままで、薄く色味がつく程度です。

ヘアカラーで髪が傷む原因は?

ヘアカラーの場合のダメージの多くは ブリーチ(脱色)によるものです。

ヘアカラー剤のブリーチ(脱色)というのは、1剤の強いアルカリ成分と2剤のオキシドールが髪の内部で化学反応して、髪の内部に元々あるメラニン色素をガンガンと破壊しまくります。
※この時にメラニン色素だけでなく髪の組織もかなり損傷されてしまいます。

あと髪の毛の表面には、滑りをよくする18MEA(メチルエイコサン酸)っていうものがあるんだけど、この18MEAもアルカリとオキシドールの強力な反応でかなりが剥がれ落ちちゃうので、手触りも悪化するのです。
※3回ぐらいアルカリカラーをすれば18MEAは無くなってしまうと言われてて、剥がれ落ちたら2度と再生は出来ません。

毛髪の大切な表面膜 18-MEA

ヘアカラーのダメージの多くはブリーチするタイプのヘアカラー剤で起こり、髪の組織をボロボロに壊し、表面の滑りや手触りもかなり悪くしてしまいます。

ヘアカラーでボサボサのダメージ毛になった人の画像

カラーダメージ軽減はブリーチから

ヘアカラーでのダメージのほとんどはブリーチ(脱色)で起こる・・・ってことはヘアカラーでのダメージを軽減する一番の有効な方法は??? 

ブリーチをしないタイプのカラー剤で染める

これが一番簡単確実にダメージ減少できます・・・ カラートリートメント、ヘアマニキュア、塩基性・HC染料カラー、天然ヘナなど ブリーチをしないカラー剤に変えることで損傷の大半は無くなります。

ブリーチをしないタイプの薬剤を使うと今までと染まり方が変わってしまうので注意してください。

  • 髪の表面付近に着色する程度なので、染まり具合はかなり悪いです。
  • 色持ちはとても悪いです!塩基性・HC染料でも2週間も持てばいい程度。
  • どれも一時的な毛染めなのでシャンプー後にタオルについたりします。
  • 元々の黒髪はブリーチしないのでまったく明るくなりません。
  • 白髪染めでしっかり染めるとかなり暗くなります。

こんな感じにかなり染まり方は劣りますので納得ができるかよく考えましょうね。

黒髪は明るくならないし、染まりや持ちも非常に悪いですが、ヘアカラーでのダメージを最も少なくするには、このブリーチをしないタイプのカラー剤で染める事です。

ヘアカラーの仕組みとヘアダメージの原因

ヘアダメージを少なくするリタッチカラー

自毛よりは明るく染めたいとか真っ暗じゃなく白髪染めをしたいなどで、ブリーチをしないタイプのカラー剤で染めるのは嫌な場合、次にダメージ軽減するために考えるとしたら・・・

出来るだけリタッチ塗布で染める

リタッチ塗布とは、前回染めてから新しく伸びた部分のみ染める方法です。

ブリーチをするとが髪を傷むので、前回染めた時にブリーチした部分(中間〜毛先)をもう一度ブリーチしないように薬剤を塗らないようにするって事ですね。

染める度に何度もブリーチするからどんどんダメージしていくけど、リタッチ塗布にすればブリーチする回数が減るのでその分ダメージは少なくできます。

リタッチカラーを続けられない理由

白髪染めにしてもフッションカラーにしても、ヘアカラーというのは例えば8レベルに染め上げるとしても、普通は10レベルぐらいまで明るくブリーチして、それから色味を入れて2レベルぐらい暗くして8レベルになってるんですよね。

ヘアカラーでの髪の明るさを示すのレベルスケールの画像

だから、シャンプーしていくとそもそもブリーチした明るさに戻っていきます。例えば染めた時は8レベルの明るさでも、1〜2ヶ月毎日シャンプーしたら9〜10レベルぐらいまで明るくなってしまいます。

この染めた色味が取れて(抜けて)、色味が薄く明るくなっていく事を 褪色(たいしょく)する といいます。

ヘアカラーで褪色してしまった方の画像

褪色して以前に染めた色が抜けて、明るくなってしまったり色味が変わってしまったりすると全体の色を合わせるためにリタッチ塗布じゃなく全体にカラー剤を塗布して染めないとダメになり、そのため何度もブリーチ剤が塗られて髪はどんどん傷んでしまうんですね。

カラーダメージ軽減をするなら、褪色を少なくして出来るだけリタッチ塗布で染めるようにしていといいんです。

出来るだけリタッチカラーで染めたい!

ヘアダメージ軽減のため、出来るだけ褪色を少なくしてリタッチカラーで染めるためにはどうしたら良いのか?

◎ナチュラル系の色味で染める
例えば、赤系だとかアッシュ系だとかの色味の強い薬剤で染めていても褪色するとナチュラル系の色味になってしまいます。またその時の褪色具合によりリタッチ塗布の根元部分と色を合わせるのも難しくなってしまうので出来たら色味はナチュラル系で染めてるほうがリタッチカラーで続けやすいです。

◎ブリーチの少ない薬剤を使用する
例えば同じ8レベルの明るさに染めるカラー剤でも、10レベルまでブリーチする薬剤と9レベル程度までブリーチしてから色味を入れて染めるカラー剤があります。
褪色を少なく(遅く)してリタッチカラーで染めるには後者のブリーチの少ない薬剤を使用するのが効果的です。

最近ではリタッチカラー専用のナチュラル系の色味でブリーチの少ない「リタッチ専用のカラー剤」も作られています。


ダメージの少ないヘアカラー!リタッチ薬剤編①

ダメージの少ないヘアカラー!リタッチ薬剤編②

これら薬剤以外にも、薬剤残留を除去するとかホームケアなどもありますが、これらはヘアカラーのダメージ軽減法と重複しますので下記で書きますね。

カラーダメージ軽減!残留物質とホームケア

今まで説明してきたのは、そもそもダメージの原因であるブリーチ剤を使わない方法と、ブリーチをする回数を減らしてダメージを軽減させる方法でした。
当然これらはヘアカラーでのダメージ軽減効果は非常に高いです!でも… 染める上で何かを我慢しなければいけない部分もあるような改善方法でした。

これから書くダメージ軽減法は一般的によく言われてるヘアケア方法になります。

ヘアカラー直後から10日間の残留物質除去

毛染めでのダメージの大半を占めるブリーチはカラー剤の「強いアルカリ剤」と「オキシドール」の化学反応で起こります。そしてこれらのアルカリ剤とオキシドールは反応後も1週間〜10日間程度は髪の中に残留してよりダメージさせたり褪色させるといわれています。

そこで、これらのアルカリ残留やオキシ残留を専用の中和剤やシャンプー等で除去してあげるとダメージ軽減や褪色しにくくできます。

カラーやパーマのダメージにはアルカリ除去

ヘアカラーやパーマ剤のアルカリ除去とは?

アルカリ中和してアルカリ除去する♪

☆正しいホームケアでダメージ軽減

これはヘアカラーだけに限りませんが、正しい方法やヘアケア製品でホームケアすることで、ヘアカラーの褪色を少なくし、ダメージ軽減にも役立ちます。

すっぴん髪・素髪ヘアケア

ヘアサロンの現場で働く美容師が作ったすっぴん髪・素髪DO-Sシャンプー&トリートメント