「ストレートヘアにも飽きてきたから、毛先にふわっとしたウェーブが欲しい」
「縮毛矯正をかけているけれど、もう一年ぐらい経過してるのでパーマをかけることはできる?」
そう考えて美容室の予約を検討されている方は少なくありません。
しかし、結論からお伝えすると、縮毛矯正をかけている髪にパーマをかけることは、もの凄くハードルが高く、大きなリスクを伴います。たとえそれが一年以上も前の施術でもです。
「絶対に無理」とは言いませんが、美容師の間でも最も神経を使う、失敗のリスクが高い選択の一つ。
なぜそれほど難しいのか、その理由を毛髪科学の視点からわかりやすく解説します。
一見きれいに見えても、髪の「体力」は削られている
縮毛矯正は、美容室のメニューの中でもトップクラスに強い薬剤と、高温のアイロン(熱)を使用する施術です。
施術後はまっすぐサラサラで、一見すると「キレイで健康な髪」に見えるかもしれません。
しかし、髪の内部は強力なパワーによってタンパク質が変形し、いわば「体力が残り少なくなっている状態」です。
髪の毛は爪と同じ「死んだ細胞」なので、一度受けたダメージは切るまで元には戻りません。
そのデリケートな状態の髪に、さらにパーマ液という負担を重ねることは、髪にとって限界を超えてしまう原因になります。
縮毛矯正とパーマは「真逆の工事」
縮毛矯正毛にパーマがかかりにくい根本的な理由は、髪の内部で行われる「真逆の工事」にあります。
縮毛矯正: 髪の結合を切り、高温アイロンで「完全にまっすぐな状態」に固定する。
パーマ: 髪の結合を切り、ロッドに巻きつけて「丸いカール状態」に固定する。
一度、強力な熱(熱変性)によって「まっすぐ」に形状記憶された髪のタンパク質は、非常に頑固になっていて簡単には丸まってくれません。
そのため、無理にパーマをかけようとしてもウェーブが出ず、ただだらしなく広がったり、パサついてダレてしまったりするケースが非常に多いのです。
恐ろしい「ビビリ毛(チリチリ毛)」のリスク
もし髪の残り体力を超えた強い薬剤を使ってパーマをかけてしまうと、カールがかかるどころか、髪の内部構造が完全に崩壊してしまいます。
その結果、「ビビリ毛」と呼ばれるチリチリ・ジリジリとした箒(ほうき)のような状態になってしまう危険性があります。
ビビリ毛はトリートメントなどでは絶対に治せないため、泣く泣くカットするしか解決策がなくなってしまいます。
それでもパーマをかけたい場合の「3つの絶対条件」
どうしてもストレートヘアからウェーブヘアにスタイルチェンジしたい場合は、以下の条件をすべてクリアする必要があります。
1. 通常のパーマではなく「デジタルパーマ」を選ぶ
熱を使わない通常のコールドパーマでは、縮毛矯正の「まっすぐになろうとする力」に勝てず、ほぼかかりません。縮毛矯正と同じく、熱と乾燥の力を使って形を記憶させる「デジタルパーマ」や「コテパーマ」「エアウェーブ」等によるアプローチが必須です。
2. 縮毛矯正や髪質改善の「スペシャリスト」に依頼する
「縮毛矯正をしている」という過去の履歴を必ず事前に伝え、毛髪科学や薬剤の選定に極めて強い美容師さんを探してください。現在の髪にどれだけ体力が残っているかを正確に見極められる、高い技術力が不可欠です。
3. 矯正部分をカットして「地毛」にかける
もし長さを変えても良いのであれば、過去に縮毛矯正をかけた部分をバッサリとカットし、新しく伸びてきた健康な地毛の部分だけにパーマをかける方法が、最も安全で確実にキレイなカールを作ることができます。
まとめ:一番安全に理想のスタイルを叶えるために
縮毛矯正毛へのパーマは「不可能ではないが、非常にリスクが高い難易度MAXの施術」です。
もし美容師さんに髪の状態を見てもらい、「これ以上は危険」と判断された場合は、無理にパーマをかけず「普段はコテ(ヘアアイロン)で巻いて仕上げる」のが一番の選択肢になります。
毎日のコテ使いも多少のダメージにはなりますが、パーマ液で髪の内部結合をこれ以上破壊するリスクに比べれば、はるかに髪の美しさとツヤを維持しやすくなります。
まずは信頼できるヘアサロンで、あなたの髪の「現在の体力」をじっくりカウンセリングしてもらうことから始めてみましょう。
縮毛矯正で失敗しないための完全ガイド!美容室に行く前に知っておくべき4つの自己防衛策
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