天然100%のヘナ染め って知ってますか?
天然由来でトリートメント効果も高く、髪や頭皮に負担をかけないで毛染めできるヘナカラー!
最初の頃はアトピーや肌の弱い方が普通の化学薬品のヘアカラー剤でかぶれたり、ヒリヒリ・ピリピリしたりする場合に使用されていましたが、ヘアダメージの改善にも効果があるとしてヘアトリートメントとしても注目されるようになりました。
ただヘナは昔から、一部のマルチ商法まがいでの販売に使われたり、間違った天然ロハス思考や経皮毒、デトックス関連のデマや製造関連の嘘など多くの問題や誤解もありました。
今回はそんな天然ヘナでの毛染めとトリートメントの本当のお話をしていきましょう。
天然のヘナ&インディゴで毛染め
ヘアカラーの薬剤には白髪まできっちりと染めることのできるジアミン染料や黒髪を明るくすることが出来るブリーチ剤やオキシドールなど多くの化学薬品が使われてます。それらの化学薬品のおかげで日本人の黒髪を明るくしたり白髪もちゃんとしっかり染めたり出来るのです。
ただ、これらの薬品のせいで肌がかぶれたり、毛穴に残留して髪を細くしたり抜け毛を増やしたり、ヘアダメージしてボサボサにもなったりします。
そこでこれらの化学薬品を一切使用しないで、オレンジ色に染まる「ヘンナ」やブルー色に染まる「インディゴ」という植物で髪を染めるという事が考えられました。
考えられました?といっても… 実はヘナでの髪染めは紀元前3000年ぐらいからエジプトで使われていてクレオパトラも髪や爪をヘナで染めてたとも言われています(笑)
当時は平均寿命が50年ほどの時代で、白髪になると大体死ぬ間近… だから白髪は死亡する前の病気ぐらいに考えられていてヘナやインディゴで白髪染めがその病気の治療だと思われてました。
そう〜実は化学薬品で作られた現在のヘアカラー剤なんかよりもず〜っと古くから天然のヘナやインディゴによる毛染めは行われてきたのですね。
欧米ではベジタブルカラーやハーブカラーというネーミングで結構昔から行われていました。何故かというと欧米の方たちは細くて柔らかい猫っ毛の方が多くヘナで染めるとハリが出て髪がしっかりしてボリュームが出るのと、元々黒髪ではないので色味も出やすいからですね。
そんな天然ヘナが日本に入って来たのは、ちょうど筆者が美容師になりたての昭和の終わり頃です。当時の美容師の読む美容専門誌に取り上げられたりして少し話題にはなりました。
ただ、そもそも黒髪の日本人だと色味も出ないし、白髪の染まりも悪いし、太くて硬い人が多い日本人だとゴワゴワになる方が多かったりしてなかなか普及しませんでした。
そこで日本のメーカーさんたちは日本人でもしっかりと染まるように化学染料や酸化剤などの薬品を混ぜた「ケミカルヘナ」を作ったり、コストダウンの為に他の色は染まらない格安のハーブを混ぜたりするようになってしまいました。
この辺りでヘナは胡散臭いなんだかよくわかんないモノ?って考える人も出て来ました。
大嘘だらけの天然のヘナカラー
最近ではネット検索というものがあり皆さん多くの情報を得ていますが、天然ヘナ・インディゴカラーに関してはデマや間違った情報も多くあるのが現実です。
2007年には天然100%と謳って販売していた国内のヘナメーカーに自主回収命令がくだされました。100%と謳われていた天然ヘナに化学薬品が多く混入されていたのです。
この頃から、化学薬品ではないけどヘナ以外の安いハーブをミックスした粗悪品やマルチ商法(連鎖販売取引)や経皮毒で恐怖心を煽る販売などのヘナに関する苦情が国民消費者センターに多く寄せられるようになったのです。
このようにヘナ・インディゴには化学薬品を混入したり、コストダウンの為にヘナやインディゴ以外の色も染まらないような格安のハーブを混ぜた商品も多いので注意してください。
また天然ヘナにまつわるデマや大嘘話にはこれら販売方法や粗悪品問題だけではなく…
まだまだ沢山あるんですが、これら大げさな話だったり全くのデマだったりします。
オーガニックの植物性だから良いとかいう方もいますが、毛髪は動物性タンパク質で出来ていますので植物性物質は思いっきり異物ですのでナチュラルでもなんでもないのです(汗)
このような間違った情報を発信するヘナメーカーにも問題はありそうですね・・・
ヘナで良い効果があるのは髪だけ
これから書くのは前記したようなケミカルヘナや粗悪なヘナではなく、本物の高品質な天然100%のヘナやインディゴでのお話ですが・・・
たまにヘナを愛用されてるお客様にこんな方がいます…
私は身体の毒素や有害物質をデトックスする目的で天然ヘナをしてるんだけど、効果的なやり方はありますか?
ご本人は実に真面目に信じ込んでいらっしゃる場合が多いのですが・・・残念ながらヘナは体内に侵入しませんし、毒素や有害物質を体外に排出するデトックス効果なんて一切ございません。
また身体に良いデトックス効果とは逆に、天然ヘナが経皮毒であるとか発がん性物質であるとかいう方もいますが、そもそも経皮毒のお話自体がインチキですし、ヘナが頭皮から体内に侵入もしませんし、発がん性物質でもありませんし、好転反応も緑のおしっこも錯覚です。
天然ヘナに関する経皮毒やデトックス関連はよく質問いただくのでこちらのQ&Aでまとめています↓
また頭皮に関しては、たとえば通常の化学薬品ヘアカラー剤のように刺激や負担が少ないというだけで、頭皮や肌につけたら良い効果があるとか発毛・育毛効果があるという事はありません。
ヘナは体内には全く関係ありませんし、頭皮や肌に刺激は少ないけど特に良いものでもありません。
天然のヘナで良い効果があるのは 毛髪のみです!
天然100%のヘナはヘナ&インディゴを使用して行う白髪染めか明るい髪色をトーンダウンする場合と、ヘナのみを使用して行うダメージホールの穴埋め効果でのヘアトリートメントで使用されます。
天然ヘナで良い効果が考えられるのはヘアカラーリングとヘアトリートメントです。
天然ヘナはこんな悩みの方に適してます。
ヘナでの髪染めやトリートメントにはこんな悩みのある方に適しています。
◎毛染めをすると頭皮(地肌)かぶれたり痒くなったりする。
一番多いのはジアミンアレルギーといってカラー剤のジアミン染料にアレルギー反応を起こしてる場合です。天然ヘナにはジアミンは入っていないのでかぶれる可能性は少ないです。
※化学薬品入りの「ケミカルヘナ」にはジアミン染料が入っている物が多いですし、ジアミン以外にもまれに植物性の成分にアレルギーのある方もいます。
◎長年毛染めを繰り返して髪が細く柔らかくなってきた、抜け毛が増えた。
ヘアカラー剤には頭皮や毛根に悪い成分が含まれており、それらが残留して毛根にダメージを与えて徐々に髪を細くしたり脱毛の原因になったりします。
◎ヘアカラーやパーマ等で髪が傷んでバサバサになってしまった。
ヘアダメージの大きな原因は髪のケラチンタンパク質が流れ出て出来てしまったダメージホールという空洞です。ヘナの成分はその空洞部分を埋める働きがあるので髪の補強になります。
天然ヘナでヘアカラーリング
天然のヘナは少し赤みのあるオレンジ色に、インディゴは紺色に染まります。ただしこれはあくまで白髪の部分です。ヘナにはブリーチ(脱色)効果がありませんので日本人の黒髪を明るくすることはできません。
ですので、ダークトーンの白髪染めや明るくなりすぎた髪のトーンダウンに使用します。
ヘナやインディゴでカラーリングするメリットは前章でも書きましたが
頭皮に刺激もなく残留薬物で毛根も傷めないし、髪の毛も傷めない!素晴らしいですね♪
ヘナ・インディゴでカラーリングするデメリットは…
メリットよりデメリットのほうがすごく多いみたいですね…
ヘナでの毛染めはどんな色に染まるかよくわかんないし、髪色を明るくできないし、染めムラもあるし、持ち・手触りも悪いし、手間もかかるって事ですね(涙)
ただ、ここまで頭皮・毛根や毛髪に負担をかけない毛染めはヘナぐらいしか無いのです!
天然ヘナでヘアトリートメント
傷んだ髪の毛にはダメージホールという髪のケラチンが流出して出来た空洞部分があります。
ヘナトリートメントではヘナの粒子がダメージホールに浸透し、髪のタンパク質にからみつくような性質があり、またその粒子同士も合体して大きくなるので髪から出にくくなります。
このように天然ヘナでのトリートメントはヘアダメージを伴う薬品での化学反応やアイロンでの高熱作用などをしなくてもダメージホールの穴埋めが出来ちゃうのです。
しかも他のトリートメントのように表面コート(皮膜)を一切しないので結合水が減少することもないのでハナヘナトリートメントしてもほとんど髪を傷めないのです。
トリートメントで髪が傷む?それは何故?
↓
ヘナトリートメントは化学反応、加熱処理、表面皮膜などヘアダメージの要素がほとんどなくダメージホールの穴埋めが出来る数少ない優れた持続型トリートメントなのです。
ただしそんなヘナトリートメントにも当然デメリットも沢山あります(汗)
- 白髪や明るい色で染めてる場合はかなり赤みのあるオレンジ色に染まってしまいます。
- 表面コーティングはしないのでツヤや手触りは良くなりません。
- 1回したぐらいでは効果を感じない場合もあります。
- ヘナショックといってギシギシ・ゴワゴワの手触りになる場合もあります。
- 短期間で同じ部分を何度もヘナトリートメントをすると『やりすぎヘナ』といってゴワゴワ、ガシガシになってしまいます。(特に猫っ毛さんは数回でなる場合もあります)
- 天然ヘナを塗布後の放置時間が45分〜1時間と長く手間がかかります。
- トリートメント後1週間程度は表面に付着したヘナ成分が流れ出るためタオルやパジャマ、枕などにオレンジ色が付着する場合もあります。
- 独特の匂いが苦手な方もいます。
やっぱりトリートメントのほうもデメリットが非常に多いです(涙)
多くの方はトリートメントはヘアダメージを治すものと勘違いしていますが… 髪を傷めないでトリートメントするのはとても難しい事なんですね。
髪を傷める表面コート無しでの持続型トリートメントはヘナぐらいしかないのです。
ヘナでダメージの少ない美髪に…
化学薬品で出来たヘアカラーやトリートメント剤なら、明るくしっかりとムラなく染まったり、その時からすぐにツヤサラの美髪になれたりするかも知れません。
化学薬品ならいろんな髪に対応してくれるかも知れませんが、天然ハーブのヘナやインディゴは貴方の髪に合わせてはくれません。
薬品は人間に合わせてくれるけど、ヘナは人間の方から合わせないといけません。
黒髪は明るくならない、どんな色に染まるか厳密にはわからない、毎回染まりが違う、染まりにムラがある、何回もしないと染まらない場合もある、独特の匂いがある、やりすぎるとガシガシになりやすい、などなど… どうしようもない事も多いけど…
現在世の中に出回ってる毛染めの中でも、頭皮や毛根に刺激や負担をかけなかったりヘアダメージが一番少ないのはヘナ&インディゴヘアカラーだと思うし… 表面皮膜なしでダメージホールの補強が持続できるのは唯一ヘナトリートメントだけと言ってもいいのです。
沢山のデメリットもありますが、それらが許せるなら試してみる価値はあります!
天然ヘナをする時の注意点は?
天然ヘナ&インディゴのメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解してもらったら実際にヘナでの毛染めやヘアカラーを行なってもらえばいいのですが、そのときの一番の注意点は?
高品質で本物の天然ヘナを使う!
これ以外のヘナを使うと今まで書いてきたメリットは全て無くなってしまいます。
使ってはいけないヘナは大きく3種類あります。
①化学薬品入りの「ケミカルヘナ」
ジアミンなどの化学染料や酸化剤等を混ぜた「ケミカルヘナ」で染めると… ムラなくしっかりと白髪染めが出来るかも知れません。これでヘナのデメリットが随分と解消されます。
でもね… ジアミン染料や酸化剤が混じると、ヘアダメージするし頭皮や毛根にも悪さをしますので天然ヘナのメリットは全て無くなってしまい、ただの面倒臭い白髪染めなだけです(涙)
※ケミカルヘナの見分け方は、日本の法規を守って輸入されている商品なら「雑貨品」「ウィッグ用」とか「かつら用ですので人毛に使用しないで下さい」などの表示があります。
ただし、海外メーカー品を商社等が直輸入してる商品につきましては正直わからない場合もありますので信頼できる日本のメーカーが正規で法規を守り輸入してるヘナを使用しましょう。
②他のハーブや天然成分を混ぜたヘナ
昨今、増加してるのが「混ぜ物ヘナ」といわれるヘナ・インディゴ以外のハーブを混ぜた商品。
天然のヘナ・インディゴは現在はほぼインドで栽培、製造さてていますが、世界情勢の変化で昔と比べるとインドの人件費などのコストはとても値上がりしており、日本メーカーはコストダウンの為に格安のハーブをミックスして商品化する事が増えています。
髪を染めれるのはヘナ・インディゴぐらいですし、トリートメント効果はヘナぐらいしかありませんので、他のハーブを混ぜると染まりもトリートメント効果も弱くなってしまいます。
正規で日本に輸入されてる化粧品登録のヘナなら
↓
これはインディゴが6割、ヘナが4割に混ぜられている製品なので内容成分のとこに、ナンバンアイ葉(インディゴの正式名称)とヘンナ(ヘナの正式名称)って書いてあるだけで、他のハーブ等や化学薬品は使われていないってことです。
※内容成分が書いていないのは化粧品登録の製品ではなく雑貨品扱い(ケミカルヘナ)です。
③低クオリティーの天然ヘナ・インディゴ
ちゃんと天然のヘナとインディゴのみで製造されてる製品でも、ヘナの保存状態や環境、製造技術などで品質の劣る天然ヘナ商品も多く流通しています。
現在流通してるヘナはほぼ100%インドで収穫されてます。
↓
収穫されたヘナやインディゴはインド国営の市場に集められ、そこで売られます。
この市場での保存設備の違いで随分と品質が変わります…
雨晒しで管理の行き届いてない場所で保管されてたヘナなら
↑茶色に変色した粗悪な天然ヘナ
ちゃんと設備の整った倉庫で保管・管理されてたヘナなら
↑綺麗な緑色で状態の良い上質な天然ヘナ
この後にこれらの天然ヘナを商品に加工する工場によっても品質は全く変わって来ます。
↑あまり環境の良くない工場
↑設備の整った環境の良い工場
この部分は、信頼できる高品質のヘナを取り扱うメーカーさんの商品を使うしか方法はないのですが…
同じ天然ヘナでもその品質には雲泥の差があるのです!
本当の天然ヘナ&インディゴを体験してください
このように天然のヘナやインディゴを使った毛染めやトリートメントはとても素晴らしい効果をもたらすのですが、天然が故にどうしようもないデメリットも多くありますし、天然の植物だからこそ保管や製造方法でも効果は全く変わってしまいます。
多分、いままでヘナを使用した事はあるけど良くなかった!っていう方もいらっしゃると思いますが、良い結果が出なかった原因はこの記事に書いてあるどこかに必ずあるハズです。
毛染めやヘアダメージの悩みがある方で以前ヘナ染めはしてみたけどいろんな理由で「ヘナ嫌い」に陥った方でも本当のヘナの知識を少し勉強されて本物の天然ヘナをもう一度体験してみてもいいかも知れません。
また 初めて天然ヘナをやってみようかな?って思われてる方は天然物ではどうしようも出来ない欠点はしっかりと理解、納得して おおらかな気持ち(笑) で試してみてくださいね♪
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