髪の傷みとは?パサパサに傷んだ髪の原因と正しいヘアケア方法は?

「髪の傷みの原因って何?」「なぜ髪が傷むとパサパサになるの?」「髪の傷みを改善する方法は?」髪の傷み・ヘアダメージのお悩みを持つ方は多くいます。
そしてそんな方等はオーガニック無添加シャンプーにダメージ修復トリートメントでホームケアしたり、美容室で酸熱トリートメントや髪質改善トリートメント等を施術して髪の傷みを治そうとします。

でも美容師さんたちの常識では『髪は死んでる細胞(死滅細胞)で作られているので、一度髪が傷んだら何をしようと絶対に治らない!』というのがあります。
本当に髪の傷みは治らないのでしょうか?どうしたら傷んだ髪を綺麗な状態にしていく事ができるのでしょうか?

また髪の傷みが治らないとしたらどんなことを注意すれば出来るだけダメージを軽減できるのでしょうか?

髪の傷みとは?傷んだ髪の原因と正しいヘアケア方法は?

 

髪の傷みとは?一体どういうものがあるの?

髪の毛が乾燥してパサパサ、手触りや櫛通りが悪くてゴワゴワガシガシ、ブリーチしすぎてテロテロ、縮毛矯正でのトラブルでチリチリのビビリ毛など傷んだ髪の毛は色々と表現されますが、髪の傷みにはいくつかの種類があります。

◎ヘアカラーリング、ブリーチやパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正などの化学薬品を使うメニューでの髪の傷み

ヘアカラーリングやブリーチでは、アルカリ剤と過酸化水素水(オキシドール)の反応による脱色効果で髪のメラニン色素を破壊する髪の傷みがメインになります。
パーマや縮毛矯正、ストレートパーマでは還元剤という薬剤でのシスチン結合を切断して2剤で再結合する原理なのですが、完全に再結合されず切れっぱなしのシスチンが出来てしまう髪が傷んでしまいます。また強いアルカリ剤や2剤の過剰反応でシスチン酸やランチオニン結合などが出来てしまうのも髪を傷めてしまう原因になります。

あとヘアカラー系でもパーマ系では、アルカリ剤やオキシドールなどが髪の内部に残留し、しかも昨今主流のヘアダメージを感じさせないようにした表面コーティングの強い薬剤使用やホームケアでのマイルドシャンプー等の使用で除去しにくいために徐々に髪を傷める事もあります。

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また白髪染めなどで頭皮に薬品をベッタリとつけちゃうと、その時の刺激や損傷、残留問題などで抜け毛や細毛・軟毛・猫っ毛などの原因になる場合などもあります。

 

◎サロントリートメントや髪質改善メニュー等やホームケアのトリートメントでの表面コーティング剤による髪の傷み

美容室で行うサロントリートメントや髪質改善メニューには髪の傷みを感じさせないために持続性の高い表面コートを行ったり、ホームケア用のトリートメントやコンディショナーなどもツヤサラにするために強い表面コーティング剤を配合しているものが多くなりました。
髪の表面のキューティクル付近に強力なコーティングを行うと、水分調整が上手く行われなくなり、髪の命と呼ばれる『結合水』に悪影響を及ぼしパサパサの乾燥毛になってしまい髪を傷めてしまいます。

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◎アイロンやドライヤーの熱やシャンプー時やブラッシング等での摩擦・無理なテンションや濡れたまま放置などホームケアでの損傷。

ドライヤーやアイロン、コテなどでの熱ダメージからシャンプー時やブラッシング、コーミング時の摩擦でキューティクルが剥がれたりなどホームケアで負担をかけて髪を傷めたり、紫外線や塩水や過度な乾燥状態などでも髪は損傷してしまいます。

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髪は死滅細胞で出来ているので一度傷んだら治らない!?

もう何十年も前からずっと美容師さんたちの間では、髪の毛は死んでる細胞(死滅細胞)で出来ているので自己修復できないから、何をしようと何をつけようと髪の傷みが治ることは無い!これが常識とされています。

サロントリートメントや髪質改善メニュー等をメインに販売する美容メーカーさんたちやそのトリートメント信者の美容師さんたちは反論したりもしますが、残念ながら一度傷んだ髪は治らない!のが現実なのです。

美容師の髪はボロボロのダメージ

髪の傷みを修復することは不可能!これをわかりやすく説明すると…

例えば身体なら?貴方が転んで膝を擦り剥いたとしますよね、ま〜病院に行くほどでもないけど膝の皮膚がむけちゃったようなケースです。
軽く擦りむいた程度の症状なので消毒をしてそのままにしておくと、数日すると瘡蓋(かさぶた)になりまた数日すると皮膚が出来て擦り傷が治りますよね。
そうこれは、擦り剥いて無くなった皮膚がもう一度新しく出来てしまった!ってことですよね。自己修復と言ってもいいですね。
でも髪の毛の場合は表面のキューティクルが剥がれても再生はしませんし、傷ついても自己修復することはありません。

また切り傷を病院で縫ってもらっても、日数はかかかるけど傷口の細胞同士が結合、同化して結構な切り傷だって治りますよね…
でも髪の毛の場合は髪と同じケラチン等を塗布、浸透させたとしても髪の組織と結合も同化もすることは不可能で、シャンプーで洗えば出ていくだけです。

たまに「髪の内部に栄養成分を入れて髪の傷みを修復します…」なんて説明するヘアダメージ修復トリートメント類もありますが、髪の毛の内部に栄養を入れても消化吸収する機能も無いし髪のケラチンと結合や同化もしないので、そのうちシャンプーで出ていくだけです。

髪の毛の傷んだ部分は、何をしようと治ることはありません!

 

髪の傷みは修復されないのでダメージは蓄積されていきます

髪の毛が何かの原因で傷んでしまうと、何をしても修復されないし傷みが治ることはない!髪の傷みは蓄積されてどんどんと増加されて傷みが激しくなっていきます。

でも… 白髪が気になれば定期的に毛染めだってしたいし、ボリュームや動きのある髪型にしたければパーマもかけたいし、クセ毛が気になれば縮毛矯正やストレートパーマも施術したいし、バサバサに髪が傷んでしまったら髪質改善や酸熱トリートメント類でツヤサラの綺麗な髪にもしたいですよね…

現代の方はおしゃれや身だしなみも大切なのでヘアカラーリングをされてる方も多いしパーマや縮毛矯正などで髪の傷みはどうしても多くなってしまいます。

たとえば、ヘアカラーリングとパーマを施術されてる方はこのように髪の傷みが増えていきます↓

髪の傷みの例

ヘアカラーリングやパーマを施術した時は髪はかなり傷みますし、普段のホームケアでも少しづつ傷んでいきます。そういくらトリートメントしても髪の傷みが修復されることは無いのでダメージは蓄積されていきます。

ただしこの 髪の傷み具合 にはとても個人差があります↓

髪の傷み具合には個人差があります

基本的には細毛・軟毛・猫っ毛などの髪質の方は傷みやすく、太くて硬い髪質の方は傷みにくい髪質になりますが… 長年美容室の現場で美容師として働いていて多くのお客さんを見ていると…

硬さや太さが同じような髪質の方でも 傷みやすいの髪 傷みにくい髪 があることがわかりました。

太さや硬さも同じ程度の髪質の方が同じような薬剤で同じように毛染めやパーマをしても一定期間経過すると髪の傷みにかなりの差があるのです。

髪の傷みは治らない!それはしっかり理解できた。あまり髪を傷めないためには毛染めやパーマ、縮毛矯正を我慢すればいい…
でも白髪は染めたいしパーマでボリューム出したいしクセ毛をストレートにしたいし…(涙)

そんな方が出来るだけ髪の傷みを少なくするには、傷みにくい髪質にするのが唯一の方法だったりするのです。
そして美容室の現場で多くのお客様の髪をみていると、傷みにくい髪質にするには髪の表面にポイントがありました…

 

キューティクルの表面にある18-MEAを知ってますか?

同じような髪質でも傷みやすい髪と傷みにくい髪がある… こういう事が何故起こるのか?髪の表面のキューティクルに問題があったのです…

髪の表面にあるキューティクルのそのまた表面には天然のシリコン皮膜と呼ばれてる18-MEA(メチルエイコサン酸)というものがあるのを知っていますか?

18-MEAはキューティクルの表面を覆っていて、先端部分がクルクル回転して髪の滑りを良くして髪の毛同士が絡まないよう、ひっかかったりしないように指通り、櫛通りや手触りを良くするものなのです。
子供の頃とかヘアカラーやパーマをしてなかった頃とか、シャンプーだけで特にトリートメントなんてしなくてもツヤツヤサラサラの綺麗な髪だったのはこの18-MEAのおかげだったんですね。

ただし、この18-MEAはとても剥がれやすいのです!

 

シャンプーやブラッシングなどでも少しづつ剥がれてしまいますし、アルカリ剤や還元剤、脱色剤(ブリーチ剤)などの薬品にはとても弱く、すぐに剥がれて無くなってしまいます。

例えばパーマや縮毛矯正なんかなら1回の施術で30〜50%ぐらい剥がれると言われてたり…強いアルカリ性のヘアカラーリング剤なら、たった1回の施術で70〜80%以上も無くなってしまうとも言われています。そうアルカリの白髪染めを2回もしたらほとんど無くなったりするのですね。

しかも、18-MEAは一度剥がれてしまうと二度と再生することはないのです!

多くの方が経験したと思うのですが、ヘアカラーリングやパーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正等を初めて施術すると手触りや櫛通りが悪くなるのはこの18-MEAが消失したせいなのですが、実はこの髪の表面皮膜である18-MEAが髪の傷みにとても影響してくるのです。

 

ツヤサラになる強力表面コーティングで髪が傷むの?

髪の表面の18-MEAが剥がれて無くなってくると、ギシギシと絡みやすくなり手触りも悪化してきますので、ここでシャンプーやトリートメント・コンディショナーなどで18-MEAの代わりに滑りを良くしツヤを出すために『表面コーティング』をするようになります↓

髪の毛の表面コーティングには表面コート・皮膜・被膜など色々な言い方がありますが、18-MEAが減少したり無くなってしまった髪の毛の手触りや指通りを良くするにはこの表面コーティングは必要なものなのです。問題はそのコーティングの強さや持続性です。

そもそも最近のシャンプー自体に指通りを良くするためにコーティング成分が多く含まれていたりもしてそれが問題だったりもしますが…

シャンプーで洗ってもなかなか落ちないような、強くて持続性の高い表面コーティングをしていると、ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正をする時は毛染めやパーマの薬剤が浸透しにくくなりより強い薬剤を使わないといけなくなり髪が傷んだり、施術後は髪の中に残留した有害な薬品が出にくくなって余計に髪が傷みやすくなります。

また普段のホームケアで強い表面コーティングを継続的に使用していくと、髪の水分調整が上手くいかなくなり髪の命とも言われてる『結合水』に悪影響を与え髪をバサバサに傷めてしまう原因になってしまいます。

このような感じに、ツヤツヤ・サラサラになる強くて持続性の高い表面コーティングは髪を傷めてしまいます!

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ヘアカラーリングやパーマ、縮毛矯正等をして18-MEAが減少してしまうとなんらかで表面コーティングをして髪の滑りを良くしてあげないといけないのですが… 強力で持続性の高い表面コーティングをすると結合水が減少したりして徐々に髪は傷んでいってしまう。
これってなかなか一般の方達にはイメージしにくいんですよね(汗)

そこで現在の多くのヘアトリートメントやコンディショナー、サロントリートメントや一部のシャンプーなどを化粧品で例えたら『ファンデーション』だと思ったらいいです。

女性の方ならご存知でしょうが、ファンデーションは肌には良くないものですよね。
ファンデーションは肌の表面コーティングして綺麗に見せるためには必要なものですが、肌には負担をかけて結構悪いものです。

例えば、シャンプーするだけでツルツルになるってことは、クレンジングや洗顔剤にファンデーションが混合されてるようなものですし、普通のホームケアなどでもシャンプー後にトリートメントやコンディショナーをつけるって事は、洗顔直後にすぐファンデーションを塗って就寝するようなものです。

こんなスキンケアしてるとしたら、とっても肌に悪そうですよね(涙)

またツヤサラ美髪が数週間持続するようなサロントリートメントや髪質改善メニューなどなら「どんなに洗顔しても数週間は絶対に取れないファンデーション」って感じです… この超強力ファンデーションが取れたらお肌ボロボロになってそうじゃないですか?

このようにファンデーション型のシャンプーやトリートメント・コンディショナーや髪質改善トリートメントなどをしていると髪の毛は徐々に傷みが増加していくのです。

 

各種ヘアケア製品をスキンケア製品に例えたら…

◎洗うだけで滑らかでツルツルの手触りになるマイルドシャンプー・・・クレンジング・洗顔剤にファンデーションをミックスしたもの。

◎ツヤサラ美髪になれるトリートメントやコンディショナー・・・ファンデーションやおしろい、コンシーラー等

◎持続性の高いサロントリートメントや髪質改善メニュー類・・・いくら洗顔しても数日〜数週間は取れない超強力ファンデーション

ファンデーションは肌を綺麗に見せることは出来るけど、肌に負担をかけ少しづつ傷めてしまうもの!これは皆さん理解できると思いますので、髪の毛でもファンデーションにような表面コーティングを出来るだけしないほうが良いのです。

 

傷みにくい髪にするには『すっぴん髪』がオススメです!

太さや硬さなど髪質が同じような方が毛染めやパーマなど同じメニューを同じように繰り返しても、毛髪の傷み具合が全然違うのは何故なの?

美容室の現場で多くのお客様の髪を見てきた美容師だからわかる事…

サロントリートメントや髪質改善メニューを繰り返したり、ホームケアでもオススメのオーガニック無添加の高級シャンプーや最新のダメージ修復成分で出来たトリートメントや沢山のアウトバストリートメント類を使用してる常連のお客様のほうが逆に髪の傷みが激しかったりする現実…(涙)

この塵も積もれば山となる的な髪の傷みは『ファンデーション型の表面コート』によるところが多いということがわかってきました。

そこで髪の傷み軽減のため必要最低限の髪の毛の表面コーティングをおこなう『すっぴん髪ヘアケア』が誕生しました

すっぴん髪ヘアケアとは? 前章のようにわかりやすくスキンケア・化粧品で例えたら…

良くないケアとして洗顔後にすぐにファンデーションを塗って就寝だとしたら、良いケアとしてなら洗顔後には基礎化粧品と呼ばれる乳液や美容液を塗りますよね?

そうです… すっぴん髪ヘアケアとは強い表面コーティングをするファンデーション的なヘアトリートメント類をやめて、化粧品で例えたら乳液や美容液のようトリートメントをおこなうヘアケア法なのです。

洗顔でメイクをちゃんと落として乳液・美容液ですっぴん美肌に整えるような感じです!

ファンデーション型のシャンプー、トリートメント、コンディショナーを乳液・美容液型のものに変え、サロントリートメントや髪質改善メニューを出来るだけしないようにすれば、毛染めやパーマ、縮毛矯正をしても少しづつ傷みにくい髪質にしていくことが可能になると思われます。

 

すっぴん髪ヘアケア理論で作られたシャンプー&トリートメント

メイクをちゃんと落として、乳液や美容液ですっぴん美肌に整える・・・そんな正しいスキンケアの発想で生まれた『すっぴん髪ヘアケア理論』

それは無闇に洗浄力を強くしないで汚れや余計なコーティング剤をちゃんと落とすシャンプーとファンデーション型ではなくスキンケア化粧品で例えると乳液や美容液にあたるようなトリートメント。

そんなすっぴん髪ヘアケア理論に基づき作られたのがキアラーレDO-Sシャンプー&トリートメントです。

 

詳しくはこちらの記事をお読みください↓

美容師が作ったすっぴん髪シャンプー&トリートメント

すっぴん髪キアラーレdo-sシャンプー